●GANTZ PA●

GANTZ 2011.129
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<ANOTHER GANTZ> 2011.4.22

GANTZ PERFECT ANSWER 2011.4.23

思えば09年末から待ち続けた映画でしたが、最後まで見届けられました。
思えば09年に情報だけが解禁になり、10年1月1日にほんの一瞬の後姿のGANTZスーツ姿が映ったスポットを見てから、少しずつ少しずつ画像や映像や音楽が解禁になっていって、やっと映画にたどり着いたまでの過程がもうワクワクしてたまりませんでした。
見られてよかった。


PAを観終わって翌朝目が覚めてからずっと、こうしている今も東京のどこかのマンションの一室にGANTZに飲み込まれた玄野くんがいそうで、切なくて切なくてしかたありません。



たえちゃんを殺さないでくれ、ってみんなに頭を下げる玄野くんがかっこよかった。
電車の中のたえちゃんを見つけて、ホームを走る玄野くん、かっこよかったなぁ。ヒーローだったなぁ。
切られても切られても玄野くんに自分の足で辿りついた、たえちゃんは強い。
たえちゃんは最後まで“なんもわかんないまま”だったんだなぁ。ただ玄野くんが好きで、ただ信じてただけだったんだなぁ。なのに強い。
玄野くんはたえちゃんのヒーローだったね。
あの「帰ろう」を思い出すだけで涙が出てくる。
西くん星人と退治した時の、たえちゃんを失ったあとの玄野くんの何もない顔を思い出すだけで苦しくなる。
遊園地行こう、って一生懸命に誘う玄野くんを思い出すだけで愛しくなる。
たえちゃん、思い出してくれたのかなぁ…どうだろう…どっちも辛いけど、けど…って思ってしまう。GANTZ球のなかの横顔を思い出してしまう。



つらすぎるよって思いながら、あのまま地下鉄で死んでいたら、GANTZがなかったら、玄野くんはたえちゃんを知らないままだった?あの日ほんの少し、時間がズレて玄野と加藤があの場で出逢わなかったら?でも2人が選ばれたのは偶然?すべてGANTZの思い通り?GANTZって?




「計ちゃんみたいになりたかった」
「子供の頃のこと、覚えてくれていて嬉しかった」
二人の言葉にANOTHER GANTZで見た、計ちゃんを一生懸命追う加藤の変わらぬ「計ちゃん」って呼ぶ声を思い出す





GANTZ』はじっとりとゆっくりとした時間の流れの中で[GANTZ]という世界観に引き込まれていったけれど、『PARFECT ANSWER』はスピードが増して、どんどんとさらなる世界に巻き込まれていく感じでした。
「なぜ戦うんだろう?」と思いながらも、最初の頃に比べて格段に戦い慣れした玄野の戦いは悲しくも目をみはる美しさでした。
黒服星人たちもまさに「悲しくも妖しく美しかった」。
玄野が出した「PARFECT ANSWER」
それはただあのGANTZ球に自分が飲み込まれることだけを差しているんだろうか?
この世に「PARFECT 」なことなんて、ないと思っている。